ポイント
厨房のリニューアル工事や改修では、「急遽、壁にステンレスの板を貼りたい」という緊急のご注文をいただくことがよくあります。
油汚れや水濡れに強く、清掃も容易なステンレスは厨房の壁材として最適です。
しかし、いざ注文となると「どのステンレスを選べばいいか?」「搬入は大丈夫か?」といった疑問も出てきます。
今回は、厨房の壁材としてステンレス板をご注文いただく際、お客様からよくご質問いただく「選び方の3つのポイント」と、
見落としがちな「納品・荷下ろしの注意点」について解説します。
ポイント1:板厚は「何ミリ」が最適か?
最も多くいただくご質問が「板の厚み」です。
最終的なご判断はもちろんお客様にしていただきますが、私たちは**「0.8mm〜1.0mm」**をおすすめすることが多いです。
この厚みであれば、壁面を保護する強度として十分であり、加工もしやすいためコストと機能のバランスが取れています。
まれに「1.2mm」をご希望される場合もありますが、壁に貼り付ける用途としては、やや分厚くオーバースペックかな、という印象です。
ポイント2:表面仕上げは「2B」か「ヘアライン」か?
次に悩まれるのが、表面の「仕上げ」です。
2B(ツービー) ステンレスの標準的な仕上げです。
表面処理を特に指定されない場合は、この「2B」となります。特徴は、鈍い光沢があり、ぼんやりと姿が映り込むような質感です。
厨房の機能性を重視する場合、最も一般的でコストパフォーマンスにも優れています。
ヘアライン(HL) まれに、意匠性を重視されるお客様から要望されます。
こちらは表面に細かいスジ(髪の毛のような筋)が入った加工で、光沢が消え、非常に落ち着いた高級感のある雰囲気になります。
ただし、この**「細かいスジ」が衛生面で敬遠される**ケースもあります。
スジの凹凸に汚れが入り込みやすいため、清掃性を重視する厨房では「2B」が好まれます。
ポイント3:材質は?「磁石をつけたい」場合の注意点
通常、厨房で使われるステンレス(SUS304など)は磁石がつきません。
しかし、「壁にレシピや伝票をマグネットで貼り付けたい」というご要望をいただくことがあります。
その場合は、**磁石がつくステンレス「SUS430」**を使用します。
ここで一つ注意点があります。 SUS430は、材料そのものの価格はSUS304より少し安いのですが、当社で常に在庫している汎用材ではありません。
もしお客様のご注文サイズに合わせて「定尺材(大きな規格品の板)」から切り出す場合、残った材料(残材)の使い道がなく、
結果として、材料費は安いSUS430を使ったはずが、SUS304で見積もるより逆に高くなってしまう場合があるのです。
ポイント4:納期「急ぎでもご相談ください」
厨房の壁に貼るケースでは、定尺材を一度に10〜20枚といったまとまった枚数でご注文いただく場合があります。
当社にすべての在庫が無くても、ご安心ください。 車で10分ほどの距離にある材料屋さんから調達しますので、最短で半日ほどで材料を手配できる場合もあります。
「今日中に欲しい」「明日朝一で必要」といった緊急のご依頼も、まずは一度ご相談ください。
ポイント5:【最重要】配送と「荷下ろし」のご注意
ご注文いただいたステンレス板は、**「鋼材専用の混載便」での配達が基本となります。
ここで、お客様に必ずご確認いただきたいのが「現場での荷下ろし体制」**です。
板が数十枚にもなると、総重量は数百kgに達します。
安全かつスムーズに荷下ろしを行うため、**クレーンやフォークリフト(ユニック車など)**による荷役作業が必要になる場合があります。
ご注文の際は、以下の点を必ずご確認ください。
現場にフォークリフトやユニック車はありますか?
手おろしになりますか? その場合、荷下ろしできる人員は何名確保できますか?
もし「手おろし」になる場合は、必ず事前にご連絡ください。
事前にご連絡いただければ、配送ドライバーが一人でも降ろせるよう、重量が30kg程度になるように小分けして梱包する対応が可能です。
**万が一、この事前確認やご連絡がないまま配送に伺い、
現場で「重すぎて降ろせない」という事態が発生すると、そのまま持ち帰る(=納品できない)**ことになってしまいます。
工期にも影響が出かねない重要な確認事項ですので、何卒ご協力をお願いいたします。
まとめ
私たちは、お客様のご予算、用途、そして納期や現場の状況を詳しくヒアリングし、最適な材料と納品方法をご提案します。
厨房のリニューアル、壁のステンレス貼りなど、急なご依頼もぜひご相談ください。
油汚れや水濡れに強く、清掃も容易なステンレスは厨房の壁材として最適です。
しかし、いざ注文となると「どのステンレスを選べばいいか?」「搬入は大丈夫か?」といった疑問も出てきます。
今回は、厨房の壁材としてステンレス板をご注文いただく際、お客様からよくご質問いただく「選び方の3つのポイント」と、
見落としがちな「納品・荷下ろしの注意点」について解説します。
ポイント1:板厚は「何ミリ」が最適か?
最も多くいただくご質問が「板の厚み」です。
最終的なご判断はもちろんお客様にしていただきますが、私たちは**「0.8mm〜1.0mm」**をおすすめすることが多いです。
この厚みであれば、壁面を保護する強度として十分であり、加工もしやすいためコストと機能のバランスが取れています。
まれに「1.2mm」をご希望される場合もありますが、壁に貼り付ける用途としては、やや分厚くオーバースペックかな、という印象です。
ポイント2:表面仕上げは「2B」か「ヘアライン」か?
次に悩まれるのが、表面の「仕上げ」です。
2B(ツービー) ステンレスの標準的な仕上げです。
表面処理を特に指定されない場合は、この「2B」となります。特徴は、鈍い光沢があり、ぼんやりと姿が映り込むような質感です。
厨房の機能性を重視する場合、最も一般的でコストパフォーマンスにも優れています。
ヘアライン(HL) まれに、意匠性を重視されるお客様から要望されます。
こちらは表面に細かいスジ(髪の毛のような筋)が入った加工で、光沢が消え、非常に落ち着いた高級感のある雰囲気になります。
ただし、この**「細かいスジ」が衛生面で敬遠される**ケースもあります。
スジの凹凸に汚れが入り込みやすいため、清掃性を重視する厨房では「2B」が好まれます。
ポイント3:材質は?「磁石をつけたい」場合の注意点
通常、厨房で使われるステンレス(SUS304など)は磁石がつきません。
しかし、「壁にレシピや伝票をマグネットで貼り付けたい」というご要望をいただくことがあります。
その場合は、**磁石がつくステンレス「SUS430」**を使用します。
ここで一つ注意点があります。 SUS430は、材料そのものの価格はSUS304より少し安いのですが、当社で常に在庫している汎用材ではありません。
もしお客様のご注文サイズに合わせて「定尺材(大きな規格品の板)」から切り出す場合、残った材料(残材)の使い道がなく、
結果として、材料費は安いSUS430を使ったはずが、SUS304で見積もるより逆に高くなってしまう場合があるのです。
ポイント4:納期「急ぎでもご相談ください」
厨房の壁に貼るケースでは、定尺材を一度に10〜20枚といったまとまった枚数でご注文いただく場合があります。
当社にすべての在庫が無くても、ご安心ください。 車で10分ほどの距離にある材料屋さんから調達しますので、最短で半日ほどで材料を手配できる場合もあります。
「今日中に欲しい」「明日朝一で必要」といった緊急のご依頼も、まずは一度ご相談ください。
ポイント5:【最重要】配送と「荷下ろし」のご注意
ご注文いただいたステンレス板は、**「鋼材専用の混載便」での配達が基本となります。
ここで、お客様に必ずご確認いただきたいのが「現場での荷下ろし体制」**です。
板が数十枚にもなると、総重量は数百kgに達します。
安全かつスムーズに荷下ろしを行うため、**クレーンやフォークリフト(ユニック車など)**による荷役作業が必要になる場合があります。
ご注文の際は、以下の点を必ずご確認ください。
現場にフォークリフトやユニック車はありますか?
手おろしになりますか? その場合、荷下ろしできる人員は何名確保できますか?
もし「手おろし」になる場合は、必ず事前にご連絡ください。
事前にご連絡いただければ、配送ドライバーが一人でも降ろせるよう、重量が30kg程度になるように小分けして梱包する対応が可能です。
**万が一、この事前確認やご連絡がないまま配送に伺い、
現場で「重すぎて降ろせない」という事態が発生すると、そのまま持ち帰る(=納品できない)**ことになってしまいます。
工期にも影響が出かねない重要な確認事項ですので、何卒ご協力をお願いいたします。
まとめ
私たちは、お客様のご予算、用途、そして納期や現場の状況を詳しくヒアリングし、最適な材料と納品方法をご提案します。
厨房のリニューアル、壁のステンレス貼りなど、急なご依頼もぜひご相談ください。
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