ポイント
前回の「板厚」に続き、今回は施工の成否を分ける「材料の大きさ」についてお話しします。
大きな壁面にステンレスを貼る際、皆さんはどのようにサイズを決めていますか?
「定尺板(規格サイズ)をそのまま並べれば効率がいいはず」と考えがちですが、実はそこには現場を悩ませる意外な盲点があるのです。
1. 「定尺板ならピッタリ」という思い込みの罠
一般的に流通しているステンレス定尺板には、以下のようなサイズがあります。
- 1000mm × 2000mm(通称:メーター板)
- 1219mm × 2438mm(通称:シハチ)
- 1524mm × 3048mm(通称:ゴトウ/1mm厚以上)
例えば「4m × 2m」の壁に対し、1000×2000の板を4枚並べれば計算上はピッタリです。
しかし、実際の流通材は規格サイズよりも1〜3mmほど大きく切断されているケースが多々あります。
この数ミリの誤差を考慮せずに発注してしまうと、いざ現場で最後の1枚をはめ込もうとした時に「大きすぎて入らない!」というトラブルに繋がります。
> 解決策:レーザー切断による「ジャスト寸法」
> 当社では、あらかじめ現場の有効寸法に合わせ、レーザー切断でコンマ数ミリ単位の正確なサイズに仕上げます。
これにより、現場での調整作業をなくし、美しく隙間のない仕上がりを実現します。
2. 「歩留まり」と「在庫状況」のバランス
材料の無駄(端材)を減らすためには、定尺サイズから効率よく切り出せる「板取り」が重要です。
しかし、取り付け現場でこれを計算するのは非常に手間がかかります。
また、特定の定尺サイズが市場で欠品している場合、予定していた分割案ではコストが跳ね上がることもあります。
そんな時は、ぜひ「分割案の作成」から私共にお任せください。
その時の市場在庫や歩留まりを考慮し、最も材料ロスの少ない分割パターンをご提案いたします。
3. 見落としがちな「物流コスト」の壁
「継ぎ目を減らしたいから、できるだけ大きな板で送ってほしい」というご要望もよく伺います。
しかし、ここで注意が必要なのが配送料です。
- お引き取りの場合: サイズが大きくても車両さえあれば問題ありません。
- 配送の場合: 1000×2000クラスの大型材になると、遠方への発送では送料だけで10万円を超えるケースも珍しくありません。
板を1枚にするか、2枚に分割するか。その判断一つで、トータルコストが劇的に変わることがあります。
まとめ:コストバランスを考えた「最適解」をご提案します
私たちは、単に言われたサイズを切るだけではありません。
1. 施工精度の上がる「ジャスト寸法」
2. 材料ロスを抑える「板取り」
3. 送料まで踏まえた「分割提案」
これらを総合的に判断し、お客様にとって最もコストパフォーマンスの良いプランをご提示します。大きな面への施工をお考えの際は、ぜひ図面段階で一度ご相談ください。
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