【加工事例】特急対応の壁!エンボスステンレス少量加工の「納期」と「コスト」を解決した方法

単価: | 10000円 |
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サイズ | 250X500 |
厚み | 1.0 |
枚数・個数: | 2枚 |
所要時間: | 24時間 |
ポイント
デザイン性が高く、製品の付加価値を高めるエンボスステンレス。
しかし、その少量利用には「コスト」と「納期」という二つの大きな壁が立ちはだかります。
今回は、お客様との連携によってその壁を乗り越え、24時間以内の特急対応を実現した加工事例をご紹介します。
エンボスステンレスが抱える「2つの壁」
少量だけエンボスステンレスを使いたい、と考えた時にほとんどのケースで直面するのが、以下の課題です。
1. コストの壁:材料代が定尺1枚分かかる
前回の記事でも触れましたが、エンボスステンレスは多くの場合、定尺(標準寸法:1000mm x 2000mmなど)でしか販売されていません。
そのため、たとえ名刺サイズの部品が1枚必要なだけであっても、材料費は定尺1枚分を負担しなければならないという課題があります。
2. 納期(リードタイム)の壁:材料入手までに2~3日かかる
さらに、コストと並んで大きな問題となるのが「納期」です。
エンボスステンレスは特殊な材料であるため、常に在庫が潤沢にあるわけではありません。
サプライヤーに発注してから、実際に材料が弊社に届くまで通常2~3日のリードタイムがかかります。
このため、「機械が故障して、今日中に部品を交換したい」「明日までに試作品を届けたい」といった特急対応が構造的に非常に難しいのです。
お客様からのご相談と、特急対応への道
先日、お客様からまさに緊急のご相談をいただきました。
「装置のカバーが破損してしまい、今日の夕方までにエンボスステンレスで同じものを作ってほしい!」
通常であれば、材料の入手だけで2~3日かかってしまうため、到底お受けできないご依頼です。しかし、今回は状況が違いました。
お客様:「手元に、以前別の案件で使ったエンボスステンレスの端材があるんです。これを持ち込むので、加工だけお願いできませんか?」
まさに、これが今回のブレークスルーでした。
「材料支給」が実現した24時間特急対応
お客様自身が材料を弊社まで持ち込んでくださる**「材料支給」**という形をとることで、材料入手のリードタイムがゼロになりました。
課題① コスト: お客様が手持ちの材料を活用したため、新たな材料費は発生しません。
課題② 納期: 材料の到着を待つ時間がなくなり、すぐに加工に着手できました。
結果として、午前中にお客様から材料をお預かりし、その日の夕方には製品をお渡しするという、
24時間以内の特急対応を無事に完了することができました。
まとめ:連携が緊急事態を救う鍵
今回の事例は、加工会社だけの力では決して実現できないものでした。
お客様が材料の事情を理解し、手持ちの在庫を迅速に支給してくださるという素晴らしい連携があったからこそ、緊急のご要望にお応えすることができました。
もし、お客様の工場や倉庫に、以前使ったエンボスステンレスなどの材料が眠っていましたら、
いざという時のために保管しておくことをお勧めします。それが、未来の緊急事態を救う切り札になるかもしれません。
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