今回は、関東地方に拠点を置く大手企業で開発を担当されているお客様から、
アルミ（4mm厚）の微細加工に関する緊急のご依頼をいただいた際の事例をご紹介します。

お客様からのご依頼
お問い合わせをいただいたのは金曜日のこと。
「火曜日の午前中には、どうしても部品が手元に欲しい」という、非常にタイトなスケジュールでのご相談でした。

材質は4mm厚のアルミ。製品の仕様をお伺いすると、
放射線状に伸びる極めて細い直線が多数含まれており、高い精度が求められる微細加工でした。

加工における2つの大きな課題
このご依頼には、技術面と納期面で大きな課題が2つありました。

熱による歪み（ひずみ）の発生
レーザー加工は熱を伴うため、特にアルミのような素材では、加工時に発生する熱で製品が変形してしまう「熱歪み」のリスクが常に伴います。
今回は4mmの厚みがあるとはいえ、放射線状の微細な加工が集中するため、熱による曲がりや反りが発生する可能性が非常に高い状況でした。

実質半日という超短納期
金曜日のご依頼で火曜日必着という納期は、土日を考慮すると加工から出荷まで極めて短い時間しかありません。
逆算すると、実質的な加工作業に与えられた時間は半日ほど。失敗の許されない、まさに時間との戦いでした。

弊社のソリューションと結果
これらの課題を克服するため、弊社では長年の経験で培ったノウハウを元に、
複数の加工条件を迅速にテストしました。熱歪みを最小限に抑えつつ、
要求される精度をクリアできる最適な条件を短時間で割り出し、直ちに加工に着手。

限られた時間の中で、熟練の技術者が集中して作業を進めた結果、
無事に歪みのない高精度な製品を完成させることができました。

製品はすぐに出荷され、お客様のご希望通り、火曜日の午前中に無事お届けすることができました。

まとめ
弊社では、今回のような高難易度の微細加工はもちろん、厳しい納期が設定された「特急案件」にも柔軟に対応いたします。

「納期が決まっていて、どうしても必要だ」 「他の加工会社で断られてしまった」

そのような部品がございましたら、ぜひ一度弊社にお声がけください。
お客様の課題を解決するため、全力でサポートさせていただきます。