ポイント
日々、多くのお問い合わせをいただきますが、すべてが受注に至るわけではありません。
今回は、当社の「レーザー超特急」サービスでお見積りを提示したものの、お客様の希望価格と大きな乖離(かいり)があり、
失注となった事例について、その経緯と分析を共有いたします。
1. お問い合わせの経緯
ある日の夕方17時頃、東北地方のお客様からお電話をいただきました。
ご要望は「図面の製品を、明後日(翌々日)には手元に欲しい」という、非常にタイトな納期の案件でした。
2. お客様のご状況と希望価格
ヒアリングを進めると、お客様はこの製品を通常、1枚あたり1,000円程度で、
納期1週間ほどかけて購入されているとのことでした。
しかし、今回は何らかの事情で急遽必要となり、通常の取引先では間に合わないため、
当社の特急サービスにお問い合わせいただいた状況でした。
3. 当社の対応とお見積り
緊急事案であるため、社内で優先度を上げ、直ちに見積もり作業に入りました。
図面を確認したところ、材料がやや特殊なものでした。
「翌々日着」を実現するためには、以下の対応が必要であると判断しました。
材料の緊急手配: 当日中に材料屋までスタッフが直接引き取りに行く。
工程の組み替え: 稼働中の製造スケジュールを中断・調整し、最優先で割り込ませる。
専任スタッフの配置: 担当者1名が、プログラム作成から切断、梱包、発送まで、半日間つきっきりで対応する。
これらの特急対応コストをすべて含め、当社は「1枚あたり10,000円」のお見積りを提示いたしました。
4. 結果と価格差
お見積りを提示したところ、残念ながら今回はご発注には至りませんでした。
お客様が通常購入されている価格(1,000円)と、当社の特急対応お見積り(10,000円)とでは、約10倍の価格差が生じていました。
5. お客様へのご説明と考察
当社からは、お見積り提示の際に、なぜこの金額になるのか、以下のご説明をさせていただきました。
当社の「レーザー超特急」サービスは、金額よりも「納期」を最優先とする特殊なサービスであること。
金額の内訳には、通常の製品代金に加え、前述の「材料の引き取りコスト」「製造工程の組み替えコスト」「専任スタッフの人件費」といった、
緊急対応ならではの費用がすべて含まれていること。
今回の失注の直接的な原因は、この「通常納期(1週間)の価格」と「翌々日着の特急価格」との間にあった、
お客様の想定を超える大きな価格差にあります。
お客様にご説明は尽くしたものの、今回は「価格」が「納期」に対する優先度を上回った結果であったと分析しています。
6. 今後の対策
当社の「レーザー超特急」は、時間的価値を最優先されるお客様のためのサービスです。
今回のようにお客様の希望価格と大きな乖離が発生する可能性も当然あります。
重要なのは、なぜその価格になるのか、どのような「特急対応」を行うのかを明確に説明し、
お客様に納得いただいた上で「納期」を取るか、「価格(通常納期)」を取るかをご判断いただくことだと考えています。
今後も、緊急のニーズに応える体制を維持しつつ、その「理由」を誠実にお伝えする努力を続けてまいります。
今回は、当社の「レーザー超特急」サービスでお見積りを提示したものの、お客様の希望価格と大きな乖離(かいり)があり、
失注となった事例について、その経緯と分析を共有いたします。
1. お問い合わせの経緯
ある日の夕方17時頃、東北地方のお客様からお電話をいただきました。
ご要望は「図面の製品を、明後日(翌々日)には手元に欲しい」という、非常にタイトな納期の案件でした。
2. お客様のご状況と希望価格
ヒアリングを進めると、お客様はこの製品を通常、1枚あたり1,000円程度で、
納期1週間ほどかけて購入されているとのことでした。
しかし、今回は何らかの事情で急遽必要となり、通常の取引先では間に合わないため、
当社の特急サービスにお問い合わせいただいた状況でした。
3. 当社の対応とお見積り
緊急事案であるため、社内で優先度を上げ、直ちに見積もり作業に入りました。
図面を確認したところ、材料がやや特殊なものでした。
「翌々日着」を実現するためには、以下の対応が必要であると判断しました。
材料の緊急手配: 当日中に材料屋までスタッフが直接引き取りに行く。
工程の組み替え: 稼働中の製造スケジュールを中断・調整し、最優先で割り込ませる。
専任スタッフの配置: 担当者1名が、プログラム作成から切断、梱包、発送まで、半日間つきっきりで対応する。
これらの特急対応コストをすべて含め、当社は「1枚あたり10,000円」のお見積りを提示いたしました。
4. 結果と価格差
お見積りを提示したところ、残念ながら今回はご発注には至りませんでした。
お客様が通常購入されている価格(1,000円)と、当社の特急対応お見積り(10,000円)とでは、約10倍の価格差が生じていました。
5. お客様へのご説明と考察
当社からは、お見積り提示の際に、なぜこの金額になるのか、以下のご説明をさせていただきました。
当社の「レーザー超特急」サービスは、金額よりも「納期」を最優先とする特殊なサービスであること。
金額の内訳には、通常の製品代金に加え、前述の「材料の引き取りコスト」「製造工程の組み替えコスト」「専任スタッフの人件費」といった、
緊急対応ならではの費用がすべて含まれていること。
今回の失注の直接的な原因は、この「通常納期(1週間)の価格」と「翌々日着の特急価格」との間にあった、
お客様の想定を超える大きな価格差にあります。
お客様にご説明は尽くしたものの、今回は「価格」が「納期」に対する優先度を上回った結果であったと分析しています。
6. 今後の対策
当社の「レーザー超特急」は、時間的価値を最優先されるお客様のためのサービスです。
今回のようにお客様の希望価格と大きな乖離が発生する可能性も当然あります。
重要なのは、なぜその価格になるのか、どのような「特急対応」を行うのかを明確に説明し、
お客様に納得いただいた上で「納期」を取るか、「価格(通常納期)」を取るかをご判断いただくことだと考えています。
今後も、緊急のニーズに応える体制を維持しつつ、その「理由」を誠実にお伝えする努力を続けてまいります。
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